塾長 岡野朋一
早稲田大学理工学部卒業。在学中から進学塾の講師として小学生、中学生、高校生の受験指導に携わる。大学卒業後、大手資格試験予備校にて公務員試験講座の講師として、10年間教鞭を取る。
今まで10年間、資格予備校の講師として、公務員を目指す大学生や社会人への教育に携わってきました。その間、若者の「学力低下」、「学びからの逃避」、「思考力・発想力の欠如」などに直面し、試行錯誤の実践をしてきました。
その実践とは、突き詰めると、
①やる気を引き出す授業
②目的を見出す動機付け
の2つです。
①の「やる気を引き出す授業」とは「楽しい授業」を提供することです。今はゲームやインターネットなど、楽しいものが身の回りにあふれています。その反動で、勉強は一層苦しいものになっています。つまらない授業では生徒はついてきません。生徒のやる気を引き出す楽しい授業を提供する必要があります。
そして②の「目的を見出す動機付け」は、勉強の先にある目的を見出す指導です。人は、目標があっても、目的がなければ能動的に取り組むことはできません。公務員受験生には、「働く意義は何か」、「人生の目的は何か」、「本当の成功とは何か」といった受験の先の目的を見出す指導を実践してきました。
そして、この①と②を今度は小中学生に提供するのがwisdomの挑戦です。もちろん、大学生や社会人に対して実践してきたことそのままではありません。しかし、「つまらない勉強」を「楽しい勉強」に変えるメカニズムは、大学生も小中学生も同じだと考えます。いやむしろ小中学生のほうがその鋭敏な感性で、「楽しさ」を感じ取ってくれると信じています。
いま、国家も個人も、経済が最優先になっています。国は経済発展が最重要であり、個人も年収の増加を重視しています。「いかに人よりも金を儲けるか」という競争原理が社会の最優先事項になってしまいました。
そして、この風潮は子どもたちの世界にも入り込んでいます。「人を押しのけていかに受験に勝つか」という風潮です。受験という「人参」をぶらさげて、子どもたちの尻を「ムチ」で叩く。この「人参」と「ムチ」の教育を受けた子どもたちが、まっすぐ育つとは思えません。どこかでひずみが生じ、みずみずしい感性を失い、「もう勉強したくない」と悲鳴をあげることになります。生徒の進路を考えれば、志望校に合格することも確かに大事かもしれません。しかし、変化の激しい今の時代、「学び続ける力」を養うことの方が大事だと思うのです。その意味で、「進学塾」ではなく「学習塾」という名称にしました。「生徒が能動的に学ぶ力を養う」これがwisdomの目標です。